記録 29
停止できない最後の端末
関係機関が危険を正式に認め、主要な予定と案内を変更した。予測負傷者は11名まで下がったが、ゼロにはならない。
改訂導線図には、人の流れが色分けされていた。
イベント客は東口、臨時列車の降車客は北改札、団体バスは西口。東西自由通路へ同時に入る流れはなくなっている。
久我は駅の旧端末を停止し、新型案内板の固定表示も確認した。市アプリ、バス案内、信号提案、店舗通知も担当者立ち会いで無効化された。
それなのに、監視一覧には一つだけ応答が残った。
LEGACY GUIDE NODE 04 / STATUS UNKNOWN
構成図にある端末は三台。現場で確認したのも三台。四番目は台帳にも図面にもない。
一年前の保守写真を拡大すると、端末番号の一覧が壁に貼られていた。1、2、3の下に、手書きで「団体」とある。駅の案内設備ではなく、観光バス向けの団体待合案内盤として後から接続されたものらしい。
団体待合室は六年前の改装で廃止され、現在は店舗倉庫になっている。室内に端末はない。配線も壁の中で途切れていた。
予測は11名から7名へ下がったが、そこから動かなかった。
最後の端末は応答している。しかし、どこにあるか分からない。
今日判明したこと
- 主要な対策と既知端末の停止は完了した。
- 台帳にも構成図にもない「旧案内ノード04」だけが応答している。
- 団体待合案内盤との関係が疑われるが、設置場所を確認できない。
読者推理
最後の端末はどこにあると思いますか。
投票結果によって本編の結末は変わりません。